皆様、ごきげんよう。
いかがお過ごしじゃろうか?
最近は流石の南国・琉球も寒くなってきており、ワシも節々が痛むが、
ワシは相変わらず元気じゃよ。
うん? 「お主は誰か?」 だって?
これは失敬、失敬。
ワシは、通りすがりの名も無き語りべじゃよ。
方々を旅をしながら、こうして手記をしたためながら、気楽に生きている
さすらいの旅人じゃよ。
今宵は、この世がまだ「江戸時代」と後に呼ばれる事になる昔話をしようかの。
近頃は「顔本(ふぇいす・ぶっく)」とやらが持てはやされておる様じゃが、
ワシはこの「部路倶(ぶろぐ)」が好きじゃ。
まぁ、気軽に読んでくだされば結構、もっと面白い活動写真がある「You Tube」に
行って下さっても結構ですじゃ。
それでは、はじまーり、はじまーり。
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むかーし、むかーし、あるところに、仲の良い夫婦がおったそうじゃ。
そのご夫婦は琉球の美しい海に惹かれ、もう何年も前から年に数回、
高速飛行船に乗って遊びにいらしておったそうじゃ。
そんな折、ふと訪れた「ゆんたんじゃ(読谷)」と呼ばれる村に辿りついたそうじゃ。
そこは、海に面した場所にいくつかの巨大宿屋があり、夏場は海水浴客で賑わっている
場所じゃった。
二人はそこで暫らく海で戯れた後、今度は山に登ってみたくなり、ある高台に上ったそうじゃ。
二人鉄馬車に乗り、ゆんたんじゃのとある高台を目指したそうじゃ。
しばらく走っていると、頂上に着いたのでふと馬車を止めて、景色を見ようと
馬車から降りたそうじゃ。
その高台から見下ろした景色は、それはそれは今まで見たことも無い様な景色で、
二人はもしかして、「グソー(後生:あの世)」へ来てしまったのかと錯覚したほどじゃった。
眼前に広がるのはエメラルドグリーンとダークブルーのグラデーションが美しく光り輝く海と、
白い砂浜と深緑の山々だったそうじゃ。
それは、それはとて綺麗な景色だったそうで、暫らくそこで見とれておったそうじゃ。
「すごく綺麗な海・・・・」
「お前の方がもっと綺麗だよ・・・」
「・・・もう!ばか!」
続く