読谷村某所。弊社管理物件で事件は起こった。
物語は一本の電話から始まる。

入居を開始した直後の問合せ。
もちろん入居前のチェックは行っており、スタッフも複数名が出入りしていた。
前入居者の退去の際にも排水溝周りの確認もやっているし、その際にも気になる匂いなどは無かった。

チェック漏れなど無かったと思いたいが、実際に現地を確認することに。
現地の浴室に入り、クンクンと鼻に意識を傾ける。

すると、ツン…と鼻を刺激するヘドロのような匂い。

匂いの発生源を確認する為、排水溝に鼻を近づける。
排水溝から匂いが上がってきているとの事だったので、もちろん真っ先に確認した。
しかし、そこからはかすかに塩素の香りがする程度。
自分の鼻が壊れているのも疑ったが、今朝コンビニで食べたチキンの香りが口から漂ってくるのを感じるので嗅覚はしっかりと仕事をしているようだ。

確かに、掃除をしている痕跡はある。周りは綺麗だ。
おかげで排水溝からは匂いはあまりしない。
それならば、なぜ、浴室から匂いがするのだろう…
どうも臭気は浴室全体から漂う気がする。

…ダメだ。分からない。出直そう。

入念に匂いを辿っていったが、いかんせん初めての経験なので、単純に分からない。
何故、入居直後のタイミングで突然匂いが発生したのか。
なぜ排水溝からは匂いがしないのか。
ココはプロの設備屋に任せよう。

日を改め、信頼する設備屋さんに同行してもらい、再確認を行った。
すると、おもむろに洗面台のを取り外す設備屋さん。

いきなり解体を始めるのに驚きつつも、手際よく作業を行う様に目を奪われていく。
そして洗面台の排水パイプを取り外すと、繋がっていた浴槽のエプロンを取り外し出す。
そして浴槽も丸裸になったとき、匂いの正体が姿を現した。

浴槽があったその床や壁にビッシリとまとわりつく黒い”ヘドロの様なモノ”。
コイツが見えた途端に匂いがキツくなるのを感じた。

手慣れた手つきで”例の物”を除去し始める設備屋さん。
流石はプロ…その作業の速さは圧倒的。

どんどん綺麗になっていく様子は見ていてとても気持ち良い。
ブラシやスポンジ、洗剤を用いてみるみる内にヨゴレが落ちてゆく。

カビが染み着いてしまっている個所は塩素系の洗剤で適切に処理される。

掃除が終わり、浴槽裏の壁や床は輝いているように真っ白だった。

取り外した設備を元に戻し、作業が終わる。
あの鼻を刺激する匂いはほとんど無くなり、スッキリとした気持ちになった。

匂いが出た原因は湿度だった？

今回、入居直後の問合せだったこともあり、正直びっくりしました。
入居前チェックではまったく匂いが気にならなかったのですもの。

ここからは想像になるのですが、入居前のチェックでは”ヘドロのようなモノ”が乾燥した状態だった為に、匂いが抑えられてたのではないかな…と考えています。そのあと、お風呂で利用し、ヨゴレが水分を吸収した事がトリガーとなり匂いを発生させたのではないかと。

これはかなり厄介ですね。
正直、隠れてたら見えないですから。

入居者様もお風呂の後に匂いが一番キツくなるって仰っておりましたので、おそらくこれが大きな原因で間違いなさそうです。

浴槽裏の掃除は専門業者がオススメ！

今回行った浴槽裏の清掃は、正直、個人でやるには相当大変だと感じました。
専用の工具や設備に関する知識、さらには浴槽を移動させる力…
また、本物件のように、洗面設備や排水パイプを取り外さなければならない場所は、基本的に難しいですよね。(洗面台取り外すだけで大変…)

そういった時には専門業者に頼みましょう！
こういう設備の維持・メンテナンスはとっても大変です。
個人で出来る範囲には限界がありますからね。

弊社ミセス・リビングでも設備業者様をご紹介させて頂きますので、お気軽にお問合せ下さい♪